この記事は、英検S-CBTの仕組みから、従来型との違い、メリット・デメリット、受験方法、向いている子、申し込み前の準備まで、初めての方が知っておきたい情報を1本にまとめています。
最初から順に読めば、「英検S-CBTとは何か」「うちの子に合っているか」「受験前に何を準備すればよいか」まで整理できます。英検S-CBTについて初めて調べる方は、まずこの記事を一通り読んでみてください。
※この記事は2026年7月時点で公開されている英検公式情報をもとに作成しています。日程、会場、検定料、当日の持ち物は変更される可能性があるため、申し込み前に必ず公式サイトをご確認ください。
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英検S-CBTとは?
英検S-CBTは、パソコンを使い、スピーキング・リスニング・リーディング・ライティングの4技能を1日で受験できる英検です。
2026年度の実施級は、次の5つです。
🔸3級
🔸準2級
🔸準2級プラス
🔸2級
🔸準1級
5級・4級・1級はS-CBTでは実施されていないため、英検(従来型)で受験します。
S-CBTは年齢、職業、学歴を問わず受験できますが、基本的なマウス操作ができることが前提です。また、11歳未満の子どもが受験する場合は、保護者が受験規約や注意事項を確認し、受験できるかを判断する必要があります。
なお、S-CBTで取得した級やスコアが、従来型より低く扱われることはありません。英検公式サイトでも、実施方式は異なるものの、問題形式・難易度・級認定・合格証明書・英検CSEスコアは従来型と同じと案内されています。
英検S-CBTと従来型の違い

英検S-CBTと従来型の主な違いは、受験に使うもの、スピーキングの方法、試験日程、受験に必要な日数です。
使うもの:パソコンか、紙の問題冊子か
従来型では、紙の問題冊子を読み、解答用紙に答えを記入します。
S-CBTでは、問題がパソコンの画面に表示されます。リーディングとリスニングは、マウスで選択肢をクリックして解答します。
ライティングは、申込時に次のどちらかを選べます。
①解答用紙に手書きする「筆記型」
②キーボードで入力する「タイピング型」
S-CBTだからといって、必ずタイピングで英文を書く必要はありません。タイピングに不慣れな子どもは、筆記型を選ぶことができます。
スピーキング:録音か、対面面接か
従来型の3級以上では、一次試験に合格すると、別日に面接委員と対面で二次試験を受けます。
一方、S-CBTではヘッドセットを装着し、画面と音声の指示に従って、マイクへ解答を吹き込みます。面接委員との会話ではなく、自分の声を録音する方式です。
「人を前にすると緊張しやすい」という子には録音式が合う可能性があります。一方で、相手の表情や反応がない状態で話すことに戸惑う子もいます。どちらが話しやすいかは、性格や経験によって異なります。
必要な日数:1日か、最大2日か
S-CBTは、4技能を1日で受験します。
従来型の3級以上は、一次試験と二次試験が別日です。二次試験へ進んだ場合は、受験が完了するまでに2日必要になります。
1日で終えられるS-CBTは、会場までの移動が負担になる家庭や、部活動・習い事との調整が必要な家庭には便利です。ただし、4技能を続けて受けるため、当日は長時間集中する必要があります。
試験日程:年3回か、原則毎週土日か
従来型の英検は、基本的に年3回実施されます。
S-CBTは原則として毎週土日に実施され、一部の地域では平日にも受験できます。ただし、級や地域によっては毎週実施されるとは限りません。準1級と準2級プラスは、実施日が限られる場合もあります。
また、S-CBTは同一検定回で同じ級を最大3回まで受験できます。従来型の試験日と予定が合わないときや、目標時期までに受験機会を増やしたいときに選択肢となります。
難易度は同じ。でも「受けやすさ」は子どもによって違う
「S-CBTのほうが簡単ですか?」と気になる方もいるかもしれません。
英検公式の案内では、S-CBTと従来型の問題形式や難易度は同じです。したがって、S-CBTを選ぶだけで英語の問題が簡単になるわけではありません。
ただし、受験方式との相性によって、実力の出しやすさは変わります。
たとえば、パソコンの画面を見ながら問題を解くことに慣れている子は、S-CBTでも操作に気を取られにくいでしょう。反対に、長文へ線を引いたり、紙の余白へメモしたりしながら考えたい子は、従来型のほうが落ち着いて解けることがあります。
スピーキングも同じです。対面では緊張するものの、マイクには落ち着いて話せる子もいれば、相手がうなずいてくれる対面面接のほうが話しやすい子もいます。
「どちらが有利か」ではなく、「どちらなら英語以外の部分で困りにくいか」を考えることが、受験方式を選ぶポイントです。
小中学生が英検S-CBTを選ぶメリット
🎉受験日を選びやすい
S-CBTは従来型より実施日が多いため、学校行事、部活動、習い事、家族の予定に合わせて受験日を選びやすくなります。
ただし、申し込みは先着順です。希望する地域や時間帯に空席があるとは限らないため、受験時期が決まったら早めに会場を確認しましょう。
🎉4技能を1日で受け終えられる
従来型のように、一次試験の結果を待ってから二次試験へ行く必要がありません。会場が自宅から遠い場合は、移動にかかる時間や交通費も1日分に抑えられます。
🎉対面面接を受けずにスピーキングを受験できる
S-CBTのスピーキングは吹込み式です。面接委員と向かい合うことに強い緊張を感じる子にとっては、マイクへ話す方式のほうが実力を出しやすい可能性があります。
🎉ライティングを手書きとタイピングから選べる
英文を書くことには慣れていてもタイピングには自信がない場合は筆記型、普段からキーボード入力に慣れている場合はタイピング型というように、子どもに合う方法を選べます。
申し込み前に知っておきたいデメリット
😕基本的なパソコン操作が必要
リーディングとリスニングでは、選択肢のクリックや画面のスクロールを行います。英語の答えが分かっていても、操作に迷うと集中が途切れてしまいます。
普段パソコンを使っている子でも、試験画面の操作に慣れているとは限りません。申し込み前に、英検公式のS-CBT体験版を親子で試しておくと安心です。
😕4技能すべての準備を同じ日までに整える必要がある
従来型では、一次試験の後に二次試験のスピーキング対策へ集中できます。
S-CBTは4技能を1日で受けるため、試験日までにスピーキングを含むすべての準備を整えなければなりません。直前期の学習計画も、従来型とは変わります。
😕1日で受験するため集中力が必要
1日で終わることはメリットですが、小学生にとっては負担になる場合もあります。試験中は英語だけでなく、画面を見る、音声を聞く、マイクに話す、英文を書くという切り替えも必要です。
公式体験版を試すときは、問題が解けるかだけでなく、最後まで落ち着いて取り組めるかも確認しましょう。
😕録音式のスピーキングには事前練習が必要
吹込み式では、面接委員が聞き返したり、反応を返したりすることはありません。また、同じ会場でほかの受験者も発話するため、周囲の声が気になる可能性もあります。
本番で初めてマイクに向かって話すのではなく、時間を計りながら録音する練習をしておくことをおすすめします。
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eスポーツ英会話 eスピ!公式サイト5つの質問で確認|S-CBTと従来型、どちらが向いている?

ここからは、お子さまがどちらの方式に向いていそうか確認してみましょう。それぞれ、近いほうのA・Bを選んでください。
質問1:問題を読むなら?
A:パソコンの画面でも読みづらさを感じにくい
B:紙に線を引いたり、書き込みをしたりしながら読みたい
質問2:スピーキングを受けるなら?
A:人と向かい合うより、マイクへ一人で話すほうが落ち着く
B:相手の顔や反応が見えるほうが話しやすい
質問3:試験の日程は?
A:学校や習い事に合わせて、複数の日程から選びたい
B:年3回の試験日に合わせられる
質問4:4技能の受け方は?
A:長くなっても、1日ですべて終えたい
B:一次試験とスピーキングを別日に受けたい
質問5:パソコン操作は?
A:マウスのクリックやスクロールを一人でできる
B:操作に迷うことがあり、紙のほうが安心できる
Aが4〜5個:S-CBTが向いている可能性があります
パソコンでの受験や吹込み式のスピーキングに抵抗が少なく、日程の選びやすさや1日完結にメリットを感じるタイプです。
ただし、実際の試験画面で迷わないとは限りません。申し込み前に公式体験版を試し、操作と試験の進み方を確認しましょう。
Aが2〜3個:どちらも候補になります
受験方式への強い得意・不得意がなければ、希望日、会場までの距離、ライティングの解答方法などを比べて選べます。
体験版を試した後で「これなら受けられそう」と本人が感じた場合はS-CBT、画面や録音に負担を感じた場合は従来型、という決め方でもよいでしょう。
Aが0〜1個:まずは従来型を検討しましょう
紙の問題冊子や対面面接のほうが、普段の力を発揮しやすい可能性があります。S-CBTの実施日が多くても、慣れない操作が負担になるなら、無理に選ぶ必要はありません。
なお、Aの数にかかわらず、基本的なマウス操作を一人で行うことが難しい場合は、従来型を優先して検討してください。
申し込み前に親子で試したい受験前チェック

S-CBTを候補にする場合は、英検公式サイトの体験版を使い、次の項目を確認しましょう。
◻︎画面の文章を読みながら、上下にスクロールできる
◻︎選びたい解答をマウスでクリックできる
◻︎ヘッドセットの音声を聞き、画面の指示に従える
◻︎相手の反応がなくても、マイクへ聞こえる声で話せる
◻︎制限時間を意識しながら、次の問題へ進める
◻︎ライティングを筆記型とタイピング型のどちらにするか決められる
◻︎4技能を続けて受けるイメージを本人が持てる
一度触って終わりにするのではなく、操作に迷わなくなるまで複数回試しておくと、本番は英語の問題へ集中しやすくなります。
2026年度の検定料と申し込み
2026年度の英検S-CBTの検定料は、3級7,700円、準2級9,000円、準2級プラス9,200円、2級9,600円、準1級10,500円です。
申し込みはインターネットから行い、希望する受験日、会場、時間を選択します。空席のある会場のみ選べるため、希望日が決まったら早めに確認しましょう。
また、2026年度第1回検定以降、英検S-CBTでは受験票に加え、協会が定める「顔写真付き身分証明書」の原本提示が必要になりました。学生証・生徒手帳、パスポート、マイナンバーカードなどが対象ですが、顔写真のない証明書やコピー、スマートフォンで表示する画像は使用できません。
小学生の場合は、顔写真付きの本人確認書類を持っているか、申し込み前に確認しておくことが重要です。認められる書類や当日の対応は変更される可能性もあるため、必ず英検公式サイトの最新案内をご確認ください。
小学生がS-CBTで英検3級に合格した事例
eスポーツ英会話の受講生にも、英検S-CBTを利用し、小学5年生で英検3級に合格した例があります。
普段からパソコンやヘッドセットを使う経験があったことで、機器そのものへの戸惑いを抑えやすかった可能性はあります。ただし、パソコンやゲームに慣れていれば英検に合格できるわけではありません。語彙、文法、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの学習は、どちらの方式を選んでも必要です。
一方で、試験形式への不安を小さくし、身につけた英語力を発揮しやすい環境を選ぶことはできます。S-CBTを検討するときは、「パソコンが得意か」だけでなく、画面で問題を読むこと、録音式で話すこと、4技能を1日で受けることまで含めて相性を確認しましょう。
英検S-CBTについてよくある質問
S-CBTで取得した資格は、従来型と同じですか?
同じです。級認定、合格証明書、英検CSEスコアの扱いに違いはありません。入試などで利用する場合は、学校ごとに対象となる試験、級、スコア、取得時期などの条件が異なるため、必ず提出先の募集要項を確認してください。
S-CBTのほうが難しい、または簡単ということはありますか?
問題形式や難易度は従来型と同じです。ただし、パソコン操作や録音式のスピーキングとの相性によって、本人が感じる受けやすさは変わります。
小学生でも受験できますか?
年齢による受験制限はありません。ただし、基本的なマウス操作が必要です。11歳未満の場合は、保護者が受験規約や注意事項を確認し、受験可能か判断したうえで申し込みます。
5級や4級もS-CBTで受けられますか?
受けられません。S-CBTの実施級は3級、準2級、準2級プラス、2級、準1級です。5級・4級・1級は従来型で受験します。
ライティングは必ずタイピングですか?
いいえ。申込時に筆記型とタイピング型から選択できます。英語を書く力に加えて、入力速度や操作への慣れも考えて選びましょう。
同じ級を何回受験できますか?
S-CBTは、同一検定回で同じ級を最大3回まで受験できます。日程や申込条件は検定回によって異なるため、最新情報を公式サイトで確認してください。
まとめ|試験方式よりも「実力を出しやすいか」で選ぼう
英検S-CBTと従来型は、取得できる級や資格、英検CSEスコア、問題形式、難易度は同じです。
異なるのは、パソコンと紙、録音と対面、1日と2日という受験方法です。
日程の選びやすさを重視し、画面操作や吹込み式に抵抗が少ない子には、S-CBTが有力な選択肢になります。一方、紙へ書き込みながら考えたい子や、相手の反応を見ながら話したい子は、従来型のほうが落ち着いて受けられるかもしれません。
まずは公式体験版を親子で試し、操作できるかだけでなく、「この方式なら本番でも落ち着いて答えられそうか」を本人と話してみましょう。



