「学校から帰るとすぐゲーム。宿題は声をかけないと始めない」「やめる時間を決めても、毎日言い争いになる」。そんな日が続くと、ゲームを取り上げるべきか、好きなこととして見守るべきか、迷ってしまいますよね。
最初にしたいのは、ゲームを悪者にすることでも、勉強時間を急に増やすことでもありません。睡眠や学校生活にどのような影響が出ているかを確認し、子どもの話を聞いたうえで、守れそうな約束を一つ作ることです。
この記事では、ゲームばかりで勉強しないように見える小学生に対して、親が今日からできる5つのステップを紹介します。禁止と放置の二択ではなく、ゲームへの熱量を成長につなげる方法も一緒に考えていきましょう。
※この記事は2026年9月時点の情報をもとに作成しています。公的な相談先やサービス内容は変更される場合があります。
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最初に確認|問題はゲーム時間の長さだけではない
「1日何時間なら大丈夫か」を知りたくなりますが、同じ2時間でも家庭や子どもの状態によって意味は変わります。先に、ゲームがほかの大切な活動を押し出していないかを確認しましょう。
次の項目を、直近1〜2週間について振り返ってみてください。
- ゲームで就寝が遅くなり、朝起きられない日が増えた
- 食事や入浴、登校などの日課が崩れている
- 宿題をほとんど出せない、遅刻や欠席が増えた
- 以前楽しんでいた遊びや外出に関心を示さなくなった
- ゲームを終える話になると、毎回激しい言い争いになる
- プレイ時間や課金について隠したり、嘘をついたりする
- 本人も「やめたいのにやめられない」と困っている
ゲームの時間が長くても、睡眠、学校、家族との会話、ほかの活動が保たれているなら、すぐに「依存」と決めつける必要はありません。一方、複数の項目が続いている場合や、遅刻・欠席、昼夜逆転、暴言や暴力、無断課金などがある場合は、家庭だけで抱え込まず、学校や専門窓口への相談を検討してください。
国立病院機構久里浜医療センターの相談対応資料でも、使用時間だけでなく、睡眠や食事、学業、交友、家族関係、課金など生活全体の状況を確認しています。ゲーム依存相談対応マニュアル
このチェックは病気を診断するものではありません。「時間を減らす話」から始めるか、「生活や心身の支援」から始めるかを考えるための目安です。
なぜゲームはできるのに、勉強には向かわないのか
ゲームを何時間も続けられる姿を見ると、「集中力はあるのに、なぜ勉強だけしないの?」と思うかもしれません。しかし、ゲームが好きという事実だけで、勉強しない理由までは分かりません。
例えば、次のような事情が隠れていることがあります。
- どの問題から始めればよいか分からない
- 授業で分からなかった部分があり、失敗するのが嫌になっている
- 学校や習い事で疲れ、帰宅後は頭を休ませたい
- オンラインの友達と遊ぶ時間が決まっている
- ゲームでは目標や結果がすぐ分かるが、勉強は終わりが見えにくい
- ゲームが友達との大切な会話の場や居場所になっている
このうちどれに近いかで、必要な対応は変わります。勉強のつまずきが原因なら、ゲーム機を隠してもつまずきは残ります。疲れが原因なら、課題を増やすほど動けなくなるかもしれません。
ゲーム中や、やめた直後に問い詰めるのは避け、落ち着いている時間に「何が一番楽しい?」「宿題で面倒なのは、始めること? 分からないところ?」と聞いてみましょう。親が答えを決める前に、子どもの見ている景色を知ることが出発点です。

ゲームばかりの小学生に親ができる5つのステップ
1.その場で取り上げず、話す時間を決める
対戦中や友達と遊んでいる最中に突然電源を切ると、約束の内容より「邪魔された」という気持ちが前に出やすくなります。安全や健康に差し迫った問題がない限り、「今日の夕食後に10分だけ、ゲームと宿題のことを相談したい」と予告しましょう。
久里浜医療センターも、安易な取り上げや一方的なルール決めを避け、友好的な声かけから対話を重ね、達成できる小さな目標を一緒に設定する考え方を示しています。家族の対応に関する情報
2.ゲームの役割と、勉強で困っていることを聞く
「どうしてゲームばかりするの?」ではなく、答えやすい質問を一つずつ聞きます。
- 誰と、何をするのが楽しい?
- 途中で抜けにくいのはどんなとき?
- 宿題は、量が多い? 分からない? 始めるのが面倒?
- ゲームも宿題もできるとしたら、どんな順番がよさそう?
親がゲームに詳しくなくても構いません。「やめさせるため」ではなく、「何を大切にしているか知るため」に聞くことがポイントです。
3.最初に守る生活を3つまで決める
いきなり「ゲームは1日30分」と時間だけを決める前に、家庭で守りたい生活を決めます。
例としては、次のような項目です。
- 平日は21時30分までに寝る
- 翌日提出する宿題を確認する
- 夕食中はゲーム機を置く
最初から項目を増やしすぎると、何を優先する約束なのか分かりにくくなります。睡眠、学校、家族の生活から、今もっとも困っているものを1〜3個に絞りましょう。
4.子どもと一緒に、終わり方まで具体化する
「ゲームはほどほどに」「宿題をちゃんとする」では、親子で解釈が分かれます。次の4点を具体的にします。
- いつ始めるか:帰宅後すぐ、宿題の確認後など
- いつ終えるか:20時30分、2試合まで、今の建築が終わるまでなど
- 終わる前に何をするか:10分前にタイマーを鳴らす、友達へ最後の試合と伝える
- 守れなかったらどうするか:翌日に理由を話し、時間や終わり方を調整する
こども家庭庁も、家庭内でルールを話し合い、生活の変化や進級・進学に合わせて見直すことを案内しています。また、小学生から年齢が上がるにつれて、保護者による管理から子どもの自己管理へ移る考え方を示しています。家庭でのルール作り

5.まず1週間だけ試し、できた行動を確認する
最初から永久のルールを作る必要はありません。「次の日曜日まで試して、続けるか変えるか話そう」と期間を区切ります。
振り返りでは、守れなかった回数だけでなく、できた行動も具体的に確認します。
「昨日はタイマーのあと、自分で最後の試合って伝えられたね」
「宿題を全部終えられなかったけれど、何が分からないかは言えたね」
うまくいかなければ、子どもの意志が弱いと決めず、約束の作り方を見直します。守れる小ささへ調整することも、自己管理の練習です。
約束を守れないときは、罰を重くする前に仕組みを見直す
1週間試してもうまくいかない場合は、次を確認します。
終わる区切りが合っているか
オンライン対戦や共同作業は、時計の時刻だけでは抜けにくい場合があります。「20時30分を過ぎたら新しい試合を始めない」のように、ゲーム内の区切りと組み合わせます。
勉強の課題が大きすぎないか
「宿題を全部終えたら」では始められない子もいます。「連絡帳を開く」「算数を1問一緒に見る」など、最初の動作を小さくしてみましょう。
親子で同じ約束を理解しているか
平日と休日、友達と遊ぶ日、イベントがある日の例外を確認します。保護者によって言うことが違う場合も、先に大人同士でそろえます。
道具で補助できないか
タイマーやゲーム機のペアレンタルコントロールは、親が怒る回数を減らす補助として使えます。こども家庭庁も、時間管理や課金制限などの機能を、発達段階に合わせて活用するよう案内しています。こども家庭庁「春のあんしんネット・新学期一斉行動」
設定を罰として突然かけるのではなく、「自分で終わる練習を助けるために使おう」と目的を共有してください。
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eスポーツ英会話 eスピ!公式サイトゲームへの熱量を、学びや成長につなげる
ゲームをしているだけで、すべての時間が自動的に勉強へ変わるわけではありません。一方で、子どもがゲーム中に使っている力を見つけ、別の経験へつなげることはできます。
例えば、次のような小さな活動があります。
- 勝つために工夫したことを、家族へ3分で説明する
- 負けた試合を振り返り、次に変えることを一つ決める
- 友達へ分かりやすく作戦を伝える
- ゲーム内で見つけた英単語を一つ調べる
- 好きな建築やキャラクターを、文章や絵で紹介する
ゲームを勉強の交換条件にするのではなく、「好きだから続けている力」を言葉にして、説明、振り返り、協力、英語などへ橋をかけます。

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生活への影響が大きいときは、家庭だけで抱え込まない
世界保健機関(WHO)はゲーム行動症について、ゲームを制御しにくい、ほかの活動よりゲームを優先する、悪影響が出ても続けるという特徴があり、生活の重要な領域に著しい支障が出ている状態と説明しています。同時に、ゲームをする人のうち影響を受けるのは一部だとしています。WHO「Gaming disorder」
保護者だけで診断したり、本人を「依存症」と呼んだりする必要はありません。ただし、次のような状態が続く場合は、早めに相談してください。
- 昼夜逆転や欠席が続いている
- ゲーム以外の活動や人間関係が大きく減った
- やめる話をすると、本人や家族の安全が脅かされる
- 無断課金やお金の持ち出しがある
- 本人が苦しんでいるが、減らせない
まずは学校の先生、スクールカウンセラー、かかりつけの小児科など、話しやすい相手で構いません。依存症の可能性を含めて相談先が分からない場合は、厚生労働省が保健所や精神保健福祉センターへの相談を案内しています。厚生労働省「依存症対策」
ゲームの時間を学びの時間へ変える選択肢もある
家庭での約束が整ってきたら、ゲームへの集中を別の学びへつなげる方法も考えられます。
eスポーツ英会話 eスピ!では、フォートナイト、マインクラフト、ロブロックスなどのゲームを英会話の舞台にし、コーチや仲間とのやり取りを通じて英語を使います。公式サイトでは、英語コミュニケーションに加えて、コミュニケーション力、マナー・礼儀作法、続ける力を育むことを掲げています。
ゲームをやめさせるための習い事ではありません。好きなゲームなら、新しい学びにも一歩踏み出せそうかという視点で、子どもと一緒に選択肢を見てみてください。

よくある質問
小学生のゲームは1日何時間までが正解ですか?すべての家庭に共通する一つの正解はありません。まず睡眠、食事、学校、運動、家族との時間が保たれているかを確認し、その家庭で続けられる時間を親子で決めます。年齢や生活が変わったら、同じルールを固定せず見直しましょう。
宿題を終えてからゲーム、という順番にすべきですか?その順番で動きやすい子には分かりやすい方法です。ただし、帰宅直後は疲れている子もいます。「15分休んだら連絡帳を開く」「宿題の内容を確認してから1試合」のように、本人が始めやすく、親も確認できる順番を試してください。
ゲームを取り上げるのは絶対にだめですか?絶対ではありません。深夜まで続けて健康を損なう、無断課金がある、本人や家族に危険があるなど、すぐに安全を確保すべき場合もあります。ただし、日常的な困りごとに対して突然取り上げるだけでは、理由や勉強のつまずきが残ります。落ち着いた後に、生活への影響と次の約束を話し合いましょう。
ペアレンタルコントロールを使えば解決しますか?時間や課金を管理する助けにはなりますが、設定だけで親子の認識がそろうわけではありません。何を守るための設定か、いつ見直すかも一緒に決めると、自己管理へつなげやすくなります。
まとめ|禁止と放置の間に、親子で作れる方法がある
ゲームばかりで勉強しないように見えるとき、最初に確認したいのはプレイ時間の数字だけではなく、睡眠、学校生活、心身、家族関係への影響です。
生活への大きな支障がなければ、次の順番で始めてみてください。
- 落ち着いて話せる時間を決める
- ゲームの役割と勉強の困りごとを聞く
- 守りたい生活を1〜3個に絞る
- 終わり方まで具体的な約束を作る
- 1週間試して、親子で見直す
ゲームを好きな気持ちは、親子げんかの原因だけでなく、説明する力、振り返る力、協力する力、新しい学びへの入口にもなります。取り上げるか放置するかを急いで決めず、子どもの「好き」を理解しながら、家庭に合う付き合い方を一緒に作っていきましょう。



