英検4級は、5級の次に目指す級で、目安は中学中級程度です。試験はリーディングとリスニングで構成され、英作文や対面での面接はありません。
ただし、5級よりも文章が長くなり、過去や未来の表現、語句の並べ替え、Eメールや案内文の読解などが加わります。「単語を知っている」だけでなく、文の流れをつかむ力が必要になる級です。
この記事では、英検4級のレベル、試験内容、合格基準、勉強の順番を、小学生・中学生の保護者にもわかりやすく解説します。最初に簡単な問題を用意しているので、まずは今の力でどのくらい解けるか試してみましょう。
※この記事は2026年8月4日時点の情報をもとに作成しています。試験内容や検定料などの最新情報は、英検公式サイトもあわせてご確認ください。
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英検4級はどんな試験?
英検4級は、英検協会が「中学中級程度」としている級です。身近な話題について、基本的な英語を読んだり聞いたりして理解する力が求められます。
英検4級の基本情報
- レベルの目安:中学中級程度
- 級認定に必要な技能:リーディング、リスニング
- 試験時間:リーディング35分、リスニング約30分
- 解答方法:選択式
- 英作文:なし
- 二次面接:なし
- 任意のスピーキングテスト:約4分
- 2026年度検定料:本会場4,600円、準会場2,800円
4級の合否は、リーディングとリスニングの結果で決まります。申込者は別途オンラインのスピーキングテストも受けられますが、その結果は4級の級認定には影響しません。
英検全体の仕組みや2026年度の日程を確認したい方は、先に英検の仕組み・日程・級の選び方を解説した記事をご覧ください。
5級と4級は何が違う?
5級と4級は、どちらもリーディングとリスニングが中心です。しかし4級では、文法・文章量・時間配分の3点で負荷が上がります。
☝️単語だけでは解きにくくなる
5級では、身近な単語や基本的な定型表現を知っていると解ける問題が多くあります。4級では、前後の文を読み、時制や会話の流れに合う選択肢を選ぶ力がより必要です。
👀過去・未来などの表現が増える
現在形だけでなく、過去形、未来を表す表現、比較、不定詞、動名詞なども対策しておきたい範囲です。動詞の形を見て、いつの出来事なのかを判断する必要があります。
🦾長文問題が加わる
4級では、掲示・案内、Eメール、説明文などを読む問題が出ます。すべてを日本語に訳すよりも、「誰が・いつ・何をするのか」を探しながら読む力が大切です。
🥸語句整序がある
日本語の意味に合うように、与えられた英語を並べ替える問題があります。単語を覚えるだけでなく、主語の次に動詞を置くといった語順の理解が必要です。
5級に合格した直後でも、4級の長文や語句整序で急に難しさを感じることがあります。それは英語が苦手になったのではなく、問題を解くために必要な力が一段増えたためです。
3分で確認|英検4級に挑戦できそう?
次の問題は、英検4級で必要になる力を確認するために作成したオリジナル問題です。公式の過去問ではありません。答えを見ずに、お子さん一人で試してみてください。
問題1|過去の表現
My sister ( ) to Kyoto last weekend.
- go
- goes
- went
- going
問題2|会話の流れ
A: Can you help me with this box?
B: ( )
- Sure.
- It is a box.
- At the station.
- Yesterday.
問題3|語句の並べ替え
「私は放課後にテニスをする予定です」
I ( am / play / going / tennis / to ) after school.
問題4|短い文章の読み取り
Ken went to the library after school. He wanted to borrow a science book, but the library closed at five. He arrived there at five ten.
Why couldn’t Ken borrow the book?
- He forgot his card.
- The library was closed.
- The book was at school.
- He went there in the morning.
問題5|聞く力の確認
公式サイトの4級リスニングを1問だけ再生し、次の3点を確認してください。
- 2回の放送中に、誰の話かつかめた
- 時間・場所・行動のどれかを聞き取れた
- 選択肢を読む時間を確保できた
答え
- 問題1:3. went
- 問題2:1. Sure.
- 問題3:am going to play tennis
- 問題4:2. The library was closed.
結果の見方
- 4問正解し、リスニングもおおよそ理解できた:公式過去問を時間を測って試す
- 2〜3問正解:間違えた分野を復習してから公式過去問へ進む
- 0〜1問正解:5級の単語・基本文から復習する
- 正解できても一人で問題を進められなかった:問題形式に慣れる時間を取る
この診断だけで合否は判断できません。最終的には、公式の過去問をリーディング35分・リスニング約30分の条件で解き、最後まで取り組めるか確認しましょう。

英検4級の出題内容と問題数
英検4級の一次試験は、リーディング35問とリスニング30問で構成されます。
リーディング|35分・35問
- 短文の語句空所補充:15問
- 会話文の文空所補充:5問
- 日本文付き短文の語句整序:5問
- 長文の内容一致選択:10問
リスニング|約30分・30問
- 会話の応答文選択:10問
- 会話の内容一致選択:10問
- 文の内容一致選択:10問
リスニングは各問題が2回放送されます。第1部はイラストを見ながら適切な応答を選び、第2部・第3部では会話や短い英文を聞いて答えます。

英検4級の合格点は何点?
英検4級の合格基準は、リーディングとリスニングを合わせた英検CSEスコア622点です。リーディングとリスニングは、それぞれ500点満点です。
ただし、「65問中何問正解すれば622点になる」と単純に換算することはできません。英検CSEスコアは、試験回ごとの答案を採点したあと、統計的な方法を用いて算出されるためです。
過去問を使うときは、合格点を正答数に置き換えるのではなく、学習上の目安として次の状態を目指しましょう。
- リーディングとリスニングの両方で安定して正解できる
- どちらか一方だけに大きく偏っていない
- 時間内に最後まで解ける
- 間違えた理由を「単語・文法・読み違い・聞き逃し」に分けられる
練習では7割前後を安定して取れる状態を一つの目標にできますが、7割取れば必ず合格するという意味ではありません。直近3回分の公式過去問を使い、点数の上下が小さくなってから申し込むと安心です。
英検4級の勉強は何から始める?
4級対策は、参考書を最初から順番に進めるより、先に過去問を一度解いて弱点を確認した方が効率的です。
1.公式過去問を一度解く
最初は合否を予測するためではなく、苦手な問題を見つけるために解きます。時間が足りない場合も、どこまで自力で進められたかを記録します。
2.間違いを4種類に分ける
- 単語の意味を知らなかった
- 文法や語順がわからなかった
- 長文を読み違えた
- 音を聞き取れなかった
この分類をすると、「とにかく問題集を繰り返す」状態から、必要な勉強を選べる状態に変わります。
3.単語は文や場面と一緒に覚える
単語だけを見て日本語を答える練習に加え、短い文の中で意味を判断する練習も行います。
例えば、wentを「行った」と覚えるだけでなく、I went to the park yesterday. のように、過去を表す語と一緒に確認します。
4.文法は語順を声に出して確認する
語句整序が苦手な場合は、正解の英文を並べて終わりにせず、文全体を声に出します。
- 主語は誰か
- 動詞はどれか
- いつの話か
- 疑問文なら何を先頭に置くか
を毎回確認すると、空所補充や長文にもつながります。
5.長文は先に質問を読む
長文を最初からすべて訳そうとすると、時間が足りなくなりやすくなります。先に質問を読み、「日時」「場所」「人物」「理由」など、探す情報を決めてから本文を読みましょう。
6.リスニングは答え合わせ後が大切
間違えた問題は、もう一度聞くだけで終わらせず、リスニング原稿を確認します。
- 知っている単語なのに音で気づけなかった
- 知らない単語があった
- 選択肢を読むのが遅れた
- 途中の単語に気を取られた
のどれに当てはまるかを考えます。そのあと原稿を見ながら音声に合わせて読み、最後に原稿なしでもう一度聞きます。
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eスポーツ英会話 eスピ!公式サイト6週間で進める英検4級対策
受験まで6週間ある場合の一例です。英語経験や生活に合わせて調整してください。
1週目|現在地を確認する
- 公式過去問を1回分解く
- 間違いを4種類に分ける
- リーディングとリスニングのどちらを優先するか決める
2週目|単語と基本文法を整える
- 毎日少量の単語を確認する
- 過去形、未来表現、疑問文を復習する
- 間違えた英文を声に出す
3週目|会話文と語句整序を練習する
- 誰が誰に話しているか確認する
- 疑問詞と応答の組み合わせを覚える
- 語順を説明しながら並べ替える
4週目|長文とリスニングを強化する
- 質問を先に読んで必要な情報を探す
- リスニング原稿を使って聞けない原因を確認する
- 1日10〜15分でも英語の音に触れる
5週目|2回目の過去問を解く
- 本番と同じ時間で解く
- 1回目と同じ分野で間違えていないか確認する
- 新しい教材を増やさず、弱点を復習する
6週目|本番の流れを確認する
- 3回目の過去問を解く
- マークのずれがないか確認する
- 当日の持ち物・会場・時間を保護者と確認する
- 前日は新しい問題より、間違えた問題を見直す

英検4級のスピーキングテストは受けるべき?
4級の申込者は、一次試験とは別にオンラインのスピーキングテストを受けられます。一次試験に不合格だった場合や、当日欠席した場合でも受験可能です。
試験時間は約4分で、次の内容が出題されます。
- 25語程度の英文を音読する
- 英文の内容について2問答える
- イラストについて1問答える
- 自分自身について1問答える
スピーキングテストは録音形式で、自宅や学校などから、パソコン・スマートフォン・タブレットを使って受験します。
受けなくても英検4級の合否には影響しません。それでも、次のような子どもには受験をおすすめできます。
- 3級の面接に向けて、話す試験を経験しておきたい
- 音読や短い受け答えの力を確かめたい
- 人と話す面接より、まず録音形式で試したい
- 英語を声に出す目標がほしい
「4級に受かるために必須だから」ではなく、「次の3級へ進む前の練習」と考えるとよいでしょう。
小学生が英検4級を受けるときの保護者のサポート
小学生が4級を目指す場合、英語の知識だけでなく、試験時間や問題冊子の扱いに慣れることも大切です。
🙂↔️学年だけで受験を急がせない
英検には、受験級ごとの年齢制限や前の級に合格していなければならない決まりはありません。小学生でも4級を受けられますが、受験する時期は学年ではなく、公式過去問を一人で進められるかで判断しましょう。
🖍️丸つけだけで終わらせない
「何問できたか」だけでなく、「なぜ間違えたか」を一緒に確認します。ただし、保護者がすぐ答えを説明するのではなく、子ども自身に「どこがわからなかった?」と聞くことが大切です。
😢不合格を英語力全体の評価にしない
4級では、長文や時間配分への慣れも結果に影響します。不合格だった場合も、「英語ができない」とまとめず、単語、文法、読解、リスニングのどこまでできていたかを分けて振り返りましょう。
実際に、5級まで順調に合格したあと、初めての4級で不合格となり、英語への自信を失ったお子さんもいます。その後、好きなゲームを通じて英語を使う時間を重ね、自分から再挑戦して4級に合格しました。
点数だけでなく、もう一度挑戦したくなる気持ちをどう取り戻したのかは、英検4級合格までの親子のストーリーで紹介しています。
英検4級についてよくある質問
小学生でも英検4級に合格できますか?
受験に年齢制限はありません。小学生でも合格を目指せます。ただし、中学中級程度という目安だけで判断せず、公式過去問を一人で最後まで解けるか確認しましょう。
5級を受けずに4級を受験できますか?
受験できます。前の級への合格は受験条件ではありません。4級の公式過去問を試し、問題文やリスニングについていけるかを確認してください。
英検4級に英作文はありますか?
ありません。級認定に必要な一次試験は、リーディングとリスニングの選択式問題です。英作文は3級から出題されます。
英検4級に面接はありますか?
合格に必要な対面面接はありません。申込者は、級認定とは別に、任意のオンラインスピーキングテストを受けられます。
英検4級はS-CBTで受けられますか?
受けられません。2026年度現在、英検S-CBTで実施されているのは3級以上です。4級は従来型の本会場または準会場で受験します。
過去問で何割取れば申し込んでよいですか?
英検の合否は正答数だけでは決まらないため、公式な合格正答率はありません。練習では7割前後を安定して取ることを一つの目標にしつつ、リーディングとリスニングの偏り、時間内に解けるか、一人で進められるかも確認してください。
英検4級は「自分でわからないところを見つける」練習になる
英検4級は、5級で身につけた単語や基本表現を、少し長い文や会話の中で使えるか確かめる級です。
合格だけを急ぐよりも、
- 公式過去問を一人で進める
- 間違えた理由を分ける
- 必要な勉強を選ぶ
- もう一度同じ形式に挑戦する
という流れを経験することに価値があります。
まずは記事内の簡易チェックと公式過去問を試し、「単語・文法・長文・リスニング」のどこから始めるかを決めましょう。
机に向かう英語学習だけでは続きにくい場合は、好きなゲームや友達との会話など、英語を実際に使える時間を取り入れる方法もあります。英検対策だけに限定せず、子どもが「伝わった」「もう一度話したい」と思える経験を重ねることが、次の挑戦につながります。



