英検3級を調べていると、「中学卒業程度」と聞いて、小学生には難しすぎるのではと不安になる方もいるでしょう。
しかし、受験できるかどうかは学年だけでは決まりません。英検4級までのリーディングとリスニングに加えて、自分の考えを短い英文で書けるか、英語の質問に声で答えられるかが、3級へ進む判断材料になります。
この記事では、英検3級のレベル、合格基準、試験内容、勉強法、二次面接の流れを小学生の保護者にも分かりやすく解説します。記事内のオリジナル例題に取り組むと、長文・ライティング・スピーキングのうち、どこから対策すべきかも確認できます。
※この記事は2026年8月時点の情報をもとに作成しています。試験内容、日程、検定料などの最新情報は、英検公式サイトもあわせてご確認ください。
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英検3級はどんな試験?
英検3級は、英検公式で「中学卒業程度」が目安とされている級です。身近な話題について、英語を読んだり聞いたりするだけでなく、書いたり話したりする力も測られます。問題形式と公式過去問は、英検公式「3級の過去問・試験内容」で確認できます。
試験は2段階です。
- 一次試験:リーディング・ライティング65分、リスニング約25分
- 二次試験:面接委員と英語で話す個人面接、約5分
一次試験に合格すると、別日に二次試験を受けます。一次試験と二次試験の両方に合格すると、英検3級の合格です。
2026年度の従来型英検3級の検定料は、本会場6,800円、団体が用意する準会場では4,900円です。申込先や受験会場によって異なるため、申し込む前に学校・塾の案内や英検公式の検定料ページをご確認ください。
英検4級との大きな違いは「書く・話す」が加わること
4級の級認定は、リーディングとリスニングの結果で決まります。3級になると、次の3つが大きく変わります。
- 掲示、Eメール、説明文などのまとまりのある英文を読む
- Eメールへの返信と、自分の意見を述べる英作文を書く
- 一次試験合格後、面接委員と英語でやり取りする
選択肢から答えを選べるだけではなく、自分で英文を組み立てる力が必要です。そのため、4級の問題を解ける子でも、最初はライティングや面接で手が止まることがあります。
一方、小学生でも、普段から英語を読んだり話したりしている子や、英検4級の内容を余裕を持って理解できる子なら、3級を目標にできます。学年ではなく、実際の問題形式で現在地を確認しましょう。

10分で確認|英検3級に挑戦できそう?
ここからは、英検3級の出題形式を参考にしたオリジナル例題です。合格を判定する診断ではありません。正解できたかだけでなく、保護者の説明なしで取り組めたか、どこで止まったかを確認してください。
チェック1|短い文章を読んで答えを探せる?
次の文章を読んで、質問に英語で答えてみましょう。
Yuta usually plays soccer in the park on Saturday. Last Saturday, it rained, so he stayed home. He watched a soccer game on TV with his sister.
Why did Yuta stay home last Saturday?
答え:Because it rained.
答えが合っているだけでなく、Last Saturday、it rained、stayed homeの関係を一人で読み取れたかを見ます。
チェック2|Eメールの2つの質問に答えられる?
外国人の友達から、次のEメールが届いたとします。
I started reading a new book yesterday. What kind of books do you like? How often do you read books?
2つの質問への答えを、15〜25語を目安に書いてみましょう。
解答例:I like adventure books because they are exciting. I usually read books three times a week after dinner.
2つの質問の両方に答えられたかを確認します。難しい単語を使うことより、質問へずれずに答えることが大切です。
チェック3|自分の考えと理由を2つ書ける?
次の質問に、25〜35語を目安に英語で答えてみましょう。
Do you like studying with your friends?
解答例:Yes, I do. I like studying with my friends because we can help each other. Also, studying together is more fun than studying alone for me.
Yes, I do.の後に、考えを支える理由を2つ書けたかを確認します。英検3級の英作文は、「自分の考え」「理由1」「理由2」を先に日本語で整理すると書きやすくなります。
チェック4|声で質問に答えられる?
保護者が次の質問を読み、お子さんは文字を見ずに英語で答えてみましょう。
What do you like to do after school?
解答例:I like to play games with my friends.
完璧な発音でなくてもかまいません。質問を聞き取り、無言にならず、自分のことを一文で伝えられたかを確認します。
結果|どこから対策する?
- チェック1で止まった:単語・文法・短い長文読解から
- チェック2で止まった:質問を読み取り、短文で答える練習から
- チェック3で止まった:意見と理由2つを型に入れる練習から
- チェック4で止まった:短い質問を聞き、声で答える練習から
- すべてできた:英検公式の過去問を、時間を測って解いてみる
4つすべてができなくても、すぐに3級を諦める必要はありません。苦手な技能が分かれば、そこを重点的に練習できます。反対に、例題は解けても、長い試験時間を一人で進めるのが難しい場合は、過去問で本番に近い練習も必要です。

英検3級の試験内容と出題傾向
一次試験は、リーディング30問、ライティング2題、リスニング30問で構成されています。二次試験では、音読と5つの質問に取り組みます。

リーディングは単語・会話・長文の30問
リーディングの内訳は次のとおりです。
- 短文の語句空所補充:15問
- 会話文の空所補充:5問
- 長文の内容一致選択:10問
長文では、掲示や案内、Eメール、説明文などを読みます。すべてを日本語へ訳すよりも、先に質問を確認し、人、場所、日時、理由などの手がかりを本文から探す練習が有効です。
語彙問題では、単語だけでなく熟語や文法も問われます。間違えた問題は、正解の意味だけでなく、その単語が使われていた一文ごと声に出すと、リスニングや面接にもつながります。
ライティングはEメールと英作文の2題
英検3級のライティングは2題あります。
- Eメール:相手からの2つの質問へ、15〜25語で答える
- 英作文:質問に対する自分の考えと理由2つを、25〜35語で書く
2024年度の問題形式リニューアル後は、どちらか一方ではなく2題とも解答します。リーディングに時間を使いすぎて、ライティングが空欄にならないよう注意しましょう。

リスニングは30問。第1部だけ放送は1回
リスニングの内訳は次のとおりです。
- 会話の最後に合う応答を選ぶ:10問・放送1回
- 会話の内容について答える:10問・放送2回
- 短い説明や物語の内容について答える:10問・放送2回
第1部は一度しか放送されません。最初の問題から音声へ集中し、分からない問題があっても次へ気持ちを切り替える練習が必要です。
第2部・第3部では、選択肢を先に見て「誰・いつ・どこ・何を聞かれそうか」を予想しておくと、必要な情報を拾いやすくなります。
英検3級の合格点は?
英検3級の合否は、正解した問題数を単純に足した点数ではなく、英検CSEスコアで判定されます。
- 一次試験の合格基準:1,103
- 二次試験の合格基準:353
- 4技能の合格水準:1,456、CEFR A1相当
一次試験では、リーディング・ライティング・リスニングの各技能に550点が均等に配分されます。問題数が違っても、技能ごとの満点は同じです。
そのため、「単語問題で点を取れば、ライティングはほぼ書けなくてもよい」とは考えない方が安全です。3技能をバランスよく準備しましょう。
英検CSEスコアは、同じ正答数でも試験回によって変わるため、受験者が正答数だけから正確に計算することはできません。英検公式の合否判定方法では参考として、2016年度第1回の2級以下では各技能で6割程度正解した受験者の多くが合格したと説明していますが、これは現在の合格を保証する正答率ではありません。
家庭学習では、「合格点を予想する」よりも、公式過去問を通して苦手な技能を見つけ、空欄を減らすことを優先しましょう。
英検3級のライティング対策
ライティングは、自由に長い英文を書く試験ではありません。求められている要素を、指定語数の中へ順番に入れる練習が効果的です。
Eメールは2つの質問へ順番に答える
まず、相手のEメールにある2つの質問へ線を引きます。次に、それぞれの答えを一文ずつ考えます。
基本の組み立て
- 質問1への答え
- 必要なら短い説明
- 質問2への答え
- 必要なら短い説明
書き終えたら、次を確認します。
- 2つの質問の両方に答えたか
- 内容が相手のEメールからずれていないか
- 15〜25語に収まっているか
- 主語と動詞がある文になっているか
英作文は「意見+理由2つ」の型を作る
英作文は、次の型から始めると内容を整理しやすくなります。
Yes, I do. I think so because ~. Also, ~.
または、質問に合わせて、
I like ~ because ~. Also, ~.
のように書きます。
英検公式のライティング採点案内では、英作文を「内容・構成・語彙・文法」の4観点で採点すると説明しています。難しい表現を無理に使うより、質問へ正しく答え、理由2つを分かりやすい英文で伝えることを優先しましょう。
見直しで確認すること
- 質問に対する自分の考えが明確か
- その考えを支える理由が2つあるか
becauseやalsoなどで流れが分かるか- 同じ考えの中で矛盾していないか
- 25〜35語に収まっているか
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二次試験は、面接委員1人との個人面接で、時間は約5分です。英語でのやり取りに慣れていない子は、問題の難しさよりも「知らない大人と英語で話す状況」に緊張することがあります。
事前に流れを知り、同じ順番で何度か練習しておくと、当日の戸惑いを減らせます。
面接は音読と5つの質問
おおまかな流れは次のとおりです。
- 入室し、面接カードを渡す
- 氏名と受験級を確認する
- 問題カードを受け取る
- パッセージを20秒間黙読する
- 約30語のパッセージを音読する
- パッセージについて1問答える
- イラストについて2問答える
- カードを裏返し、自分のことや身近な話題について2問答える
- 問題カードを返して退室する

面接では、応答内容のほか、発音、語彙、文法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度なども評価されます。
質問が聞き取れなかったときは、自然な流れで一度聞き返すこともできます。何度も繰り返すと減点の対象になる可能性がありますが、分からないまま黙るより、Pardon?などを使って確認する練習もしておきましょう。
面接は「正解を暗記する」より声で反応する練習を
家庭では、次の順番で練習します。
- 短い英文を20秒で黙読する
- 英文を声に出して読む
Why、What、How manyなどに合わせて答える- イラスト中の人物の行動を現在進行形で説明する
- 好きなことや休日の過ごし方を一文で答える
保護者は、文法の間違いをその場ですべて直すより、まず最後まで答えられたことを確認しましょう。その後、一度に直すポイントを一つに絞ると、英語を口にすることへの抵抗を増やしにくくなります。
英検公式の「バーチャル二次試験」では、入室から退室までの流れをアニメーションで確認できます。本番前に親子で一度見ておくのがおすすめです。
8週間で進める英検3級対策
ここでは、英検4級程度のリーディング・リスニングの基礎がある子を想定した8週間の例を紹介します。現在地によって必要な期間は異なるため、過去問で難しさを感じる場合は、期間を延ばして進めてください。
1週目|公式過去問で現在地を確認
時間を測らずに1回分へ取り組み、単語、長文、Eメール、英作文、リスニングのどこで止まるかを確認します。点数だけでなく、一人で問題の指示を理解できたかも見ます。
2〜3週目|単語・文法と短い読解を固める
毎日少しずつ単語へ触れ、例文も声に出します。長文は、質問を先に読み、本文の根拠へ線を引く練習をします。
4〜5週目|ライティング2題を繰り返す
最初は時間を気にせず、「2つの質問」「意見」「理由2つ」を落とさないことを優先します。慣れたら語数と時間を確認します。
6週目|リスニングと音読を増やす
公式音源を使い、聞こえなかった箇所は原稿を確認します。音声の後に続いて読む練習をすると、聞く・読む・話すを一緒に練習できます。
7週目|面接の流れを通して練習
入室の挨拶から退室まで、本番と同じ順序で練習します。毎回違う身近な質問へ答え、暗記した一つの答えだけに頼らないようにします。
8週目|本番と同じ時間で総仕上げ
一次試験を通して解き、ライティング2題へ使う時間が残るかを確認します。新しい教材を増やすより、間違えた問題と面接で止まった質問を見直します。

小学生の英検3級対策で保護者ができること
小学生の受験では、英語力だけでなく、長い試験を一人で進める準備や、初めての面接への見通しも大切です。
答えを教える前に、どこで止まったかを見る
すぐに日本語訳や正解を教えると、本番で一人で解けるか判断しにくくなります。まずは問題の指示、知らない単語、文章の長さ、答え方のどこで止まったかを見ましょう。
ライティングは内容を一緒に整理する
英文を保護者が作るのではなく、「質問は何が2つある?」「理由を2つ日本語で言うと?」と聞きます。書く内容を自分で決められると、使える単語と文法へ集中しやすくなります。
面接は採点より、やり取りを続ける
練習のたびに細かな間違いを指摘すると、答える前に黙り込むことがあります。まず返事をする、聞き返す、一文を言い切るという順に慣らしましょう。
試験日だけでなく二次試験の日程も確認する
従来型の3級は、一次試験と二次試験が別日です。一次試験の申込時点で、二次試験の候補日も確認しておきましょう。
従来型とS-CBT、どちらで受ける?
英検3級は、従来型だけでなく英検S-CBTでも受験できます。取得できる級・資格・英検CSEスコアは、従来型と同等です。
- 紙の問題冊子を使い、面接委員と対面で話したい:従来型
- 4技能を1日で受け、スピーキングは録音形式がよい:S-CBT
S-CBTではパソコン画面で問題を読み、マウスを使います。ライティングは申込時に筆記型またはタイピング型を選べます。
受験方式の詳しい違いは、【2026年度完全ガイド】英検S-CBTとは?従来型との違い・受験方法・向いている人を解説で確認できます。
英検全体の仕組みや日程、級の選び方を先に整理したい方は、【2026年度】英検とは?試験の仕組み・日程・級の選び方を小中学生の保護者向けに解説もご覧ください。
英検3級についてよくある質問
小学生でも英検3級を受けられますか?
英検に年齢や学年の制限はありません。小学生でも受験できます。ただし、目安は中学卒業程度です。学年だけで決めず、公式過去問を一人で進められるか、ライティングと面接へ取り組めるかを確認しましょう。
英検4級に合格したら、すぐ3級を受けるべきですか?
必ずすぐ受ける必要はありません。4級に合格しても、3級ではライティングと面接が加わります。まず本記事のチェックと公式過去問を試し、書く・話す準備が必要なら、受験までの期間を取る方法があります。
面接で一度聞き返すと不合格になりますか?
英検公式では、自然な流れでの聞き返しは減点対象にならないと説明しています。ただし、不自然な聞き返しや繰り返しは減点対象になる場合があります。一度で聞き取れないときに使う表現を練習しておきましょう。
一次試験に合格して、二次試験に不合格だったらどうなりますか?
所定の条件と期間内で一次試験免除を申請すると、次回以降は二次試験から受験できます。申込時に免除申請が必要なため、英検公式の最新案内をご確認ください。
過去問はどこで入手できますか?
英検公式サイトでは、過去1年分・3回分の問題、解答、リスニング音源が公開されています。最初は時間を測らず現在地を確認し、仕上げでは本番と同じ時間で取り組みましょう。
英検3級は「書く・話す」の準備が合格への一歩
英検3級は、4級までのリーディング・リスニングに、ライティングと対面の二次面接が加わる級です。
まずは、次の4点を確認しましょう。
- まとまりのある英文から答えを探せる
- Eメールの2つの質問へ短い英文で答えられる
- 自分の考えと理由2つを書ける
- 身近な質問へ声で答えられる
できない項目があれば、そこが対策のスタート地点です。すべてできたら、英検公式の過去問へ進み、本番と同じ形式・時間で確認してみてください。
気になった方へ|英検3級に合格した小学生の実例
eスポーツ英会話を始める前から英検4級へ取り組み、その後3級に合格した受講生と保護者の体験は、はじめて3ヶ月で英検3級に合格、二次面接は「楽しかった!」短期間で英語力がアップした理由とは?で紹介しています。これは一人の受講生の事例であり、同じ期間や結果を保証するものではありませんが、面接を前向きに迎えるまでの過程を知ることができます。
面接への苦手意識や、実際にどのような準備をしたのかを知りたい方は、英語が苦手でも英検3級合格!eスポーツ英会話「二次面接対策レッスン」の成果と原動力の秘密もご覧ください。
迷ったらeスピ!|好きなゲームで英語を使う経験を増やす
英検対策では問題形式の練習が必要ですが、面接では、聞いた質問へその場で反応し、自分のことを英語で伝えます。
eスポーツ英会話 eスピ!は英検対策だけに特化したサービスではありません。好きなゲームを通じて、コーチや仲間と英語でコミュニケーションする学習サービスです。問題集だけでは英語を声に出す機会を作りにくい場合は、英語を実際に使う時間を学習へ組み合わせる方法もあります。



