「一次試験に合格したけれど、面接で何を聞かれるのか分からない」「家で練習させたいけれど、親も英語が得意ではない」と、二次試験を前に不安を感じている保護者は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、英検の面接で問われるのは、完璧な英語より「黙らずに、英語で伝えようとすること」です。
合格に必要なスコアは満点の6〜7割ほどで、評価の観点には発音や文法と並んで「積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度」が入っています。流れと答え方の型を知り、声に出す練習を重ねれば、家でも十分に準備できます。
この記事では、英検協会の公式情報をもとに、3級・準2級・準2級プラス・2級の面接の流れと級ごとの違い、採点の観点と合格点を整理します。
そのうえで、一次試験の合否発表から本番までの約3週間でできる練習計画、親が面接官役をするときの台本と見るところ、黙ってしまう子への対処、落ちたときの受け直し方まで紹介します。
※この記事は2026年10月15日時点の情報をもとに作成しています。試験の日程や形式、合格基準は変わることがあります。受験する回の情報を英検協会の公式サイトで必ずご確認ください。
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二次試験までは約3週間。まず日程を確かめよう
2026年度第2回の英検では、一次試験のウェブ合否発表が10月26日(月)です。二次試験の日程は年齢で分かれます。
- 20歳以下(B日程): 二次試験は11月15日(日)、ウェブ合否発表は11月24日(火)
- 21歳以上(A日程): 二次試験は11月8日(日)、ウェブ合否発表は11月17日(火)
小学生・中学生はB日程なので、合否発表から本番までは20日、ほぼ3週間です。 障がい等による受験上の配慮を受ける場合などは、年齢に関係なくA日程になります。 試験会場は、一次試験の合否が確定したあとに郵送される二次受験票で知らされます。
3週間は、面接の流れを覚え、答え方の型を身につけ、本番どおりに通して練習するのにちょうどよい長さです。一次の結果を待つ間に、面接の流れだけでも確かめておくと、合格が分かってからすぐに練習を始められます。
英検の面接はどんな流れ?級ごとの違い
英検の二次試験は、面接委員1人と受験者1人の個人面接です。面接委員とのやり取りはすべて英語で行います。どの級も、おおまかな流れは同じです。
- 入室し、面接委員に「面接カード」を渡して着席する
- 氏名と受験する級を確認され、簡単な挨拶をする
- 英文(パッセージ)とイラストが印刷された「問題カード」を受け取る
- パッセージを20秒間黙読し、タイトルから音読する
- パッセージやイラストについての質問に答える(問題カードを見てよい)
- 問題カードを裏返し、受験者自身の意見などを問う質問に答える(カードは見ない)
- 問題カードを面接委員に返して退室する
問題カードを裏返したあとは、カードを見ずに答えます。 後半の質問は、カードの内容から離れて自分のことや意見を話す問題です。
級ごとの違い
級が上がると、音読する英文が長くなり、イラストの問題が「描写」から「3コマの展開説明」へ変わります。

- 3級: 面接は約5分。30語程度の英文を音読し、質問は5つ。イラストの問題では人物の行動や物の状況を答える
- 準2級: 面接は約6分。50語程度の英文を音読し、質問は5つ。カードのトピックに関連した意見を問う質問が加わる
- 準2級プラス: 面接は約7分。55語程度の英文を音読し、質問は4つ。3コマのイラストの展開を説明する問題があり、考える時間が20秒与えられる
- 2級: 面接は約7分。60語程度の英文を音読し、質問は4つ。準2級プラスと同じく3コマの展開説明と、意見を述べる質問がある
4級・5級には二次試験(面接)がありません。4級・5級のスピーキングテストは、一次試験の合否に関係なく受けられる別のテストで、級の合否は一次試験だけで決まります。
級ごとの面接の詳しい中身は、級別の解説記事で紹介しています。
- 3級の面接の流れと質問の例を知りたい方は英検3級の学年別の目安と面接対策を解説した記事
- 準2級の面接の流れを知りたい方は英検準2級のレベル・試験内容の解説
- 準2級プラスと2級の面接の違いを知りたい方は英検準2級プラスの試験内容と面接対策の解説と英検2級の試験内容と面接対策の解説
合格に必要なのは「完璧な英語」ではない
採点で見られる主な観点
英検協会は、二次試験を次のような観点で評価するとしています。
- 応答内容
- 発音
- 語い
- 文法
- 語法
- 情報量
- 積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度
最後の「意欲や態度」が、ほかの観点と並んで評価に入っているのが英検の面接の特徴です。英語の正しさだけでなく、伝えようとする姿勢も評価の観点に含まれているということです。相手を見て、聞こえる声で話すことは、その姿勢を伝える第一歩になります。
合格点は満点の6〜7割
二次試験の合否は、英検CSEスコアで判定されます。英検協会が公表している合格基準スコアは次のとおりです。
- 3級: 353点(満点550点)
- 準2級: 406点(満点600点)
- 準2級プラス: 427点(満点625点)
- 2級: 460点(満点650点)
満点に対する割合は、3級で約64%、2級で約71%です。一つや二つの質問でうまく答えられなくても、ほかで取り返せるということです。一問の失敗を引きずらず、次の質問に気持ちを切り替えることが大切です。
落ちやすいのは「黙ってしまう」とき
英検協会は、質問が聞き取れなかったときの「聞き返し」について、自然な流れの中で行われたものなら減点の対象にならないとしています。一方で、不自然に行われたり繰り返し聞き返したりした場合は減点の対象になり、答えの途中で口ごもるなどして応答が滞ると、次の質問に進む場合があるとも案内しています。
つまり、黙ってしまうと、その質問で話す機会がなくなることがあります。間違えた英語でも何か答えた方が、黙っているより点につながると考えるのが現実的です。家での練習では、正しさより「止まらずに何か言う」ことを優先しましょう。
一次合格から本番までの3週間の練習計画
B日程(11月15日)を受ける小学生・中学生を想定した、3週間の練習計画の例です。1日の練習は10〜15分で十分です。

1週目(10月26日〜11月1日):流れを覚える
- 英検協会の「英検バーチャル二次試験」を親子で見て、入室から退室までの流れをつかむ
- 公式サイトの二次試験のサンプル問題を使い、パッセージの音読を毎日1回する
- 音読は、タイトルから読む、意味のまとまりで区切る、聞こえる声で読むの3つを意識する
2週目(11月2日〜11月8日):質問ごとの答え方を身につける
- パッセージについての質問は、本文の該当する文を探し、主語を代名詞に置き換えて答える
- イラストの問題は、「〜しています」「〜しようとしています」を英語で言う練習をする
- 自分のことや意見を聞かれる質問は、「答え+理由やもう一言」の2文で答える
3週目(11月9日〜11月14日):本番どおりに通して練習する
- 親が面接官役になり、入室から退室まで通して1日1回練習する
- スマートフォンで録音し、声の大きさや止まってしまった場所を親子で聞き返す
- 前日は新しい問題に手を出さず、流れの確認と音読だけにして早めに寝る
英検協会のサンプル問題では、3級の質問と答えの例として次のようなやり取りが載っています。
- No. 1:What can people learn from the radio? → They can learn English and other languages.
- No. 2:What is the man going to do? → He's going to read a newspaper.
- No. 5:Have you ever been to a foreign country? → Yes. → Please tell me more. → I've been to America.
No. 1は、質問の主語のpeopleを代名詞のTheyに置き換えて答えています。No. 5のように、Yesと答えるとPlease tell me more.(もっと教えてください)と続けて聞かれる質問もあります。「答え+もう一言」を普段から練習しておくと、こうした質問にも慌てずに答えられます。
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eスポーツ英会話 eスピ!公式サイト親が面接官役をする:家でできる練習の台本
面接の練習は、一人で問題集を解くだけでは身につきにくいものです。英語が得意でない保護者でも、台本を読むだけで面接官役はできます。
練習用の台本
本番の言い回しは面接委員によって異なります。ここでは、家で流れを再現するための練習用のセリフ例を紹介します。
- 入室:Hello. Please have a seat.(ハロー プリーズ ハヴ ア スィート)こんにちは。座ってください
- 名前の確認:May I have your name, please?(メイ アイ ハヴ ユア ネイム プリーズ)お名前を教えてください
- 挨拶:How are you today?(ハウ アー ユー トゥデイ)今日の調子はどうですか
- カードを渡す:Here is your card. Please read the passage silently for 20 seconds.(ヒア イズ ユア カード プリーズ リード ザ パッセージ サイレントリー フォー トゥエンティ セカンズ)カードです。20秒間、英文を黙読してください
- 音読:Please read the passage aloud.(プリーズ リード ザ パッセージ アラウド)英文を声に出して読んでください
- 質問:サンプル問題や問題集の質問を、No. 1から順に読み上げる
- カードを裏返す:Please turn over the card.(プリーズ ターン オーヴァー ザ カード)カードを裏返してください
- 終了:May I have the card back, please? You may go now.(メイ アイ ハヴ ザ カード バック プリーズ ユー メイ ゴー ナウ)カードを返してください。退室してかまいません
親は英語の正誤を判定しなくてかまいません。 問題集の解答例と大きく違っていても、止まらずに英語で答えられていれば十分です。
親が見る6つのポイント
練習のあとは、次の6つを親子で振り返ります。

- 挨拶から英語で始められたか: 面接は入室や名前の確認から始まっている。最初の挨拶で英語に切り替えておくと、その後の質問にも入りやすい
- 相手の目を見て、聞こえる声で話せたか: 「意欲や態度」の観点につながると考えられる
- 黙り込まずに、何か英語で返せたか: 応答が滞ると次の質問に進む場合がある
- 聞き取れないとき、自然に聞き返せたか: 自然な聞き返しは減点されない。繰り返すと減点の対象になる
- 主語と動詞のある文で答えられたか: 単語だけでなく、短くても文で答える
- カードを裏返したあと、カードを見ずに答えられたか: 本番どおりの手順に慣れておく
できなかった点を一度に全部直そうとしないことも大切です。1回の練習で直すのは1つだけにすると、子どもも続けやすくなります。
黙ってしまう・緊張する子への対処
面接で言葉が出なくなる理由は、主に「質問が聞き取れない」「言いたいことが英語にならない」「間違えるのが怖い」の3つです。理由ごとに、家で準備できることがあります。
質問が聞き取れないとき
聞き返すための決まった言い方を、体で覚えるまで練習しておきます。
- Pardon?(パードゥン):もう一度お願いします
- Could you say that again, please?(クッジュー セイ ザット アゲイン プリーズ):もう一度言っていただけますか
自然な聞き返しは減点されません。黙って固まるより、すぐに聞き返す方がずっと有利です。
言いたいことが英語にならないとき
考える間をつなぐ言葉と、短く言い換える習慣が助けになります。
- Well...(ウェル)やLet me see...(レット ミー スィー)で、考えていることを伝えてから話し始める
- 知らない単語は、知っている易しい単語で言い換える
- 意見を聞かれたら、まずI think so.(そう思います)やI don't think so.(そうは思いません)と立場だけ先に言い、理由は短い文で1つ添える
間違えるのが怖いとき
家で練習するときに、親が間違いを細かく直しすぎないことが一番の対策です。「何でもいいから言ってみよう」と声をかけ、言えたこと自体をほめましょう。
eスポーツ英会話 eスピ!で英検3級の二次面接対策レッスンを受けた中学3年生の生徒も、最初は緊張で会話に詰まりましたが、コーチに「何でもいいから言ってみよう」と声をかけられ、失敗してもよいのだと安心して練習できたと話しています(英語が苦手でも英検3級合格!eスポーツ英会話「二次面接対策レッスン」の成果と原動力の秘密)。
英語が得意でも、本番の緊張で言葉が出なくなることはあります。eスピ!の受講生で中学1年生の生徒は、英検準2級の二次試験で、いつもなら考えなくても出てくる言葉が出てこず、一度不合格になりました。お母さんに「簡単な感じでいいから、ちゃんと自分の言葉で伝えよう」と声をかけられて気持ちを切り替え、臨んだ2回目は、スピーキングで600点満点を取って合格しています(英検準2級スピーキング満点!1度の不合格を乗り越えた中1男子の「生きた英語」と大きな夢)。
試験当日に気をつけること
- 会場と持ち物は二次受験票で確認する: 試験会場は二次受験票で通知されます。前日までに、会場までの行き方と持ち物を確かめておきましょう
- 面接中はメモ・撮影・録音をしない: 英検協会の案内で禁止されています
- 問題カードは必ず返してから退室する: 終わったら面接委員にカードを返します
- 退室後は控室に戻らない: 待機中の受験者と話すことも禁止されています。すみやかに会場から退場します
入室前の待ち時間に、音読の練習で使った英文を頭の中で読んでおくと、口が英語に慣れた状態で面接に入れます。
二次試験に落ちたら:一次試験免除で二次から受け直せる
3級以上で一次試験に合格し、二次試験に不合格だった場合や、二次試験を欠席した場合は、次の回以降に「一次試験免除」を申請すれば、二次試験から受け直せます。 申請できるのは翌年度の同じ回までです。
- 一次試験免除の資格は、二次試験のウェブ合否公開の時点から使える
- 申し込みのときに、一次試験免除申請欄へ一次試験に合格した回と個人番号を記入する(個人申込など、一次試験を本会場で受ける場合)
- 検定料は、一次試験から受けるときと同じ額がかかる
一次試験免除の資格は、コンピューターで受ける英検S-CBTでも使えます。従来型の次の回まで待たずに受け直したい場合の選択肢になります。
一度落ちても、一次試験からやり直す必要はありません。 何が言えなかったのかを親子で振り返り、次の面接に向けて練習を続けましょう。
まとめ:止まらずに英語で伝える練習を、3週間続けよう
- 小学生・中学生(B日程)は、一次の合否発表から二次試験まで約3週間ある
- 面接は、音読と質問への受け答えが中心。級が上がると英文が長くなり、3コマの展開説明が加わる
- 合格点は満点の6〜7割。評価には「積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度」も入る
- 黙ってしまうと話す機会がなくなる。間違えても、止まらずに何か英語で答える練習をする
- 親は台本を読むだけで面接官役ができる。直すのは1回に1つだけにする
- 落ちても、一次試験免除を使えば翌年度の同じ回まで二次試験から受け直せる
英検の面接が不安なら、eスピ!で話す練習を
英検の二次試験で問われるのは、知っている英語を、相手に向かって声に出して伝えられるかです。この力は、問題集を解くだけではなかなか身につきません。
eスピ!は、ゲームの世界で学ぶオンライン英会話スクールで、小学生から受講でき、中学1〜3年生向けのコースもあります。普段のレッスンでコーチと英語で話すことに慣れられるほか、英検の二次試験(面接)の対策も受けられます。詳しくはeスピ!の公式サイトをご覧ください。




