英検準2級を調べて、「高校中級程度とは、実際にどのくらい難しい?」「中学生の先取り受験では、何を確認すればよい?」と迷う方もいるでしょう。
準2級では、3級より長い英文を読み、Eメールと意見英作文の2題を書きます。二次試験では、英文の内容だけでなく、イラストの状況や自分の意見も英語で説明します。単語や文法を知っているだけでなく、情報を整理して伝える力が必要です。
一方、受験できるかどうかは学年だけでは決まりません。3級までの基礎があり、身近な話題の英文を読んで要点をつかみ、短い英語で質問や意見を伝えられるなら、高校生はもちろん、中学生も準2級を目標にできます。
この記事では、英検準2級のレベル、合格基準、試験内容、勉強法、二次面接の流れを、中学生・高校生とその保護者にも分かりやすく解説します。オリジナル例題で、リーディング・ライティング・スピーキングのどこから対策すべきかも確認できます。
※この記事は2026年8月20日時点の情報をもとに作成しています。試験内容、日程、検定料などは変更される可能性があるため、申し込み前に英検公式サイトもご確認ください。
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英検準2級はどんな試験?
英検準2級は、英検公式で「高校中級程度」が目安とされている級です。日常的な話題について、英文の概要を捉えたり、情報や自分の考えを基本的な英語で伝えたりする力が求められます。
試験は2段階です。
- 一次試験:リーディング・ライティング80分、リスニング約25分
- 二次試験:面接委員と英語で話す個人面接、約6分
一次試験に合格すると、別日に二次試験を受けます。両方に合格すると、英検準2級の合格です。問題形式と過去1年分の公式過去問は、英検公式「準2級の過去問・試験内容」で確認できます。
2026年度の従来型英検準2級の検定料は、本会場8,400円、団体が用意する準会場では6,000円です。申し込む場所や会場によって異なるため、学校・塾の案内や英検公式の検定料ページをご確認ください。
3級・準2級・準2級プラスの違い
級が上がるほど、英文の長さだけでなく、扱う情報量や、自分の考えを説明する難しさも上がります。
- 3級:中学卒業程度。身近な話題について、基礎的な英語で理解し、簡単に伝える
- 準2級:高校中級程度。日常的な話題の概要を捉え、情報や考えを基本的な英語で伝える
- 準2級プラス:高校上級程度。準2級と2級の間をつなぎ、身近な社会的話題を扱う
3級から準2級へ進むと、リーディングでは語彙と長文の負担が増えます。ライティングでは40〜50語のEメールと50〜60語の意見英作文、二次試験では50語程度の英文の音読、2枚のイラストの説明、受験者自身の意見が求められます。
準2級プラスは、準2級と2級の間の目標として2025年度に新設されました。まず準2級に挑戦する段階では、準2級プラスの細かな対策まで始める必要はありません。ただし、合格後に2級の過去問を難しく感じたときは、次の目標として検討できます。
英検全体の仕組みや級の選び方から確認したい方は、【2026年度】英検とは?試験の仕組み・日程・級の選び方を小中学生の保護者向けに解説をご覧ください。

中学生の先取り受験や小学生の受験は可能?
英検には、受験級を学年や年齢で制限する仕組みはありません。ただし、中学生が先取りで準2級へ進む場合や、小学生が準2級を検討する場合は、英語の知識だけでなく、次の点も確認しましょう。
- 100語を超える英文でも、話題と要点を追える
- Eメールの質問に答えながら、自分からも質問できる
- 一つのテーマについて、自分の意見と理由2つを書ける
- イラストの人物がしていることや困っている状況を英語で説明できる
- 約105分の一次試験を最後まで進められる
特に中学生の先取り受験や小学生の挑戦では、英文は読めても、設問に出てくる高校生活、地域、環境、海外文化などの話題を日本語でイメージしにくいことがあります。知らない話題は、先に日本語で背景を説明してから英語へ戻ると理解しやすくなります。
10分で確認|英検準2級に挑戦できそう?
ここからは、準2級で必要になる力を確認するためのオリジナル例題です。英検で実際に出題された問題ではなく、この結果だけで合否を判定するものでもありません。
正解したかに加えて、保護者の説明なしで取り組めたか、どこで止まったかを確認してください。
チェック1|長めのEメールから必要な情報を見つけられる?
次のEメールを読み、①イベントで何をするか、②雨の場合はどうなるか、③KenがAyaへ聞いていることを日本語で説明してみましょう。
Hi Aya,
Our science club is going to hold a nature event at Green Park next Saturday. We will watch birds and take pictures of plants with tablet computers. A guide from the city museum will teach us how to record what we find. If it rains, we will meet in the museum and learn about local animals there. Have you ever joined an outdoor event like this? What would you like to learn about at the event?
Your friend,
Ken
確認する要点
- 公園で鳥を観察し、タブレットで植物の写真を撮る
- 雨なら博物館で地域の動物について学ぶ
- Ayaが同じような野外イベントへ参加したことがあるか、何を学びたいかを聞いている
一文ずつ日本語へ訳さなくても、日時、活動内容、予定変更、最後の質問を見つけられたかを見ます。
チェック2|40〜50語の返信Eメールを書ける?
チェック1のKenへ、40〜50語を目安に返信してみましょう。次の内容をすべて入れます。
- Kenからの2つの質問への答え
- タブレットについて知りたいことを尋ねる2つの質問
解答例(45語)
Hi Ken, I joined a nature walk with my family last year. At this event, I would like to learn the names of local birds. How many tablet computers will the club prepare? Can students take their pictures home after the event? See you soon!
自分の経験がない場合は、I have never joined one.のように答えても構いません。大切なのは、受け取った質問に答え、自分から尋ねる内容を2つ入れることです。
チェック3|意見と理由2つを50〜60語で書ける?
次の質問へ、自分の意見と理由2つを書いてみましょう。
Do you think students should use tablet computers in more classes?
解答例(57語)
Yes, I do. First, students can watch videos and listen to sounds, so some lessons become easier to understand. Second, they can carry many textbooks on one tablet, and their schoolbags become lighter. They can also share their work quickly with teachers. For these reasons, I think using tablet computers in more classes is helpful for students.
難しい単語よりも、最初に意見を示し、FirstとSecondで異なる理由を説明できているかを確認します。
チェック4|イラストの状況を英語で説明できる?
次の状況を見て、人物が何をしているか、何に困っているかを英語で説明してみましょう。
- 公園で、女の子が植物の写真を撮っている
- 男の子がごみを袋へ入れている
- 飲み物を買おうとしている男性が、財布を家に忘れたことに気づいて困っている
解答例
A girl is taking pictures of plants, and a boy is putting trash into a bag. A man wants to buy a drink, but he has left his wallet at home.
準2級の面接では、見えている動作だけでなく、人物が置かれている状況も説明します。難しい表現でなくても、主語と動詞を入れて文にできるかを見ましょう。
結果|どこから対策する?
- チェック1で止まった:語彙と、Eメール・長文から必要な情報を探す練習から
- チェック2で止まった:質問へ一文ずつ答え、自分の質問を作る練習から
- チェック3で止まった:意見・理由1・理由2の骨組みを先に作る練習から
- チェック4で止まった:身近な写真を見て、現在進行形や状況を声に出す練習から
- すべてできた:公式過去問を、本番と同じ時間で解いてみる
すべてできなくても、準2級を諦める必要はありません。苦手な技能が分かれば、学習の優先順位を決められます。ただし、例題より本番の問題数は多いため、最終的には公式過去問を通して、一次試験を最後まで進められるかも確認しましょう。

英検準2級の試験内容と出題傾向
一次試験は、リーディング29問、ライティング2題、リスニング30問です。二次試験では、50語程度の英文を音読した後、5つの質問へ答えます。

リーディングは語彙・会話・長文の29問
リーディングの内訳は次のとおりです。
- 短文の語句空所補充:15問
- 会話文の空所補充:5問
- 長文の語句空所補充:2問
- 長文の内容一致選択:7問
短文では、単語や熟語を日本語訳だけで覚えていると、選択肢を絞れないことがあります。例文の中で、前置詞や目的語との組み合わせも確認しましょう。
長文では、Eメール、物語文、説明文などを読みます。先に設問を見て「誰が・何のために・何をしたか」を探すと、すべてを訳さずに必要な情報を拾いやすくなります。However、For example、Becauseなど、話の向きや理由を示す表現も手がかりです。
ライティングはEメールと意見英作文の2題
ライティングでは、次の2題へ解答します。
- Eメール:受け取った質問に答え、下線部について2つ質問する。40〜50語が目安
- 意見英作文:質問への意見と理由2つを書く。50〜60語が目安
どちらか一方だけを練習するのではなく、別の型として準備しましょう。
Eメールは、次の順番にすると整理しやすくなります。
- 相手の質問1へ答える
- 相手の質問2へ答える
- 下線部について質問1を書く
- 下線部について質問2を書く
- 最後に語数と抜けを確認する
意見英作文は、次の4つを骨組みにします。
- 自分の意見
- 理由1と説明
- 理由2と説明
- 必要に応じて結論
最初から全文を書こうとせず、日本語でもよいので2つの理由をメモしてから英文にすると、途中で内容が重なるのを防げます。

リスニングは30問・放送は1回
リスニングは3つのパートに分かれ、各10問です。
- 会話の最後に続く応答を選ぶ:10問
- 会話の内容に合う答えを選ぶ:10問
- 短い文章の内容に合う答えを選ぶ:10問
放送はすべて1回です。聞き直せないため、選択肢が印刷されている問題では先に目を通し、「場所」「人物」「目的」「時間」など、何を聞く問題か予想しておきましょう。
練習後は正解・不正解だけで終わらせず、聞き取れなかった原因を分けます。
- 単語の意味を知らなかった
- 知っている単語だが音で分からなかった
- 一文に気を取られ、次の情報を聞き逃した
- 質問または選択肢を取り違えた
原因が分かれば、単語の音を覚える、音読する、先読みを練習するなど、次に行う対策を決められます。
英検準2級の合格点は?CSEスコアで判定される
英検準2級の合否は、正解数をそのまま足した点ではなく「英検CSEスコア」で判定されます。
- 一次試験:リーディング・リスニング・ライティング各600点、合計1,800点満点。合格基準は1,322点
- 二次試験:スピーキング600点満点。合格基準は406点
- 4技能合計:2,400点満点。一次・二次の基準を両方満たした場合、合計は少なくとも1,728点
同じ正解数でも、実施回や問題によってCSEスコアは変わるため、「何問正解なら必ず合格」とは言い切れません。また、ライティングをほとんど書かず、他の技能だけで補う考え方もおすすめできません。
過去問では、まず3技能をすべて最後まで解答できる状態を作り、そのうえで結果票の技能別スコアから弱点を確認しましょう。合格基準は英検公式「英検CSEスコアとは」で確認できます。
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二次試験は、面接委員1人との個人面接で、時間は約6分です。問題カードには50語程度のパッセージと、Picture A・Picture Bの2枚のイラストが載っています。
大まかな流れは次のとおりです。
- 入室し、面接カードを渡す
- 問題カードを受け取る
- パッセージを20秒間黙読する
- パッセージを音読する
- パッセージの内容について答える
- Picture Aの人物の行動を説明する
- Picture Bの人物の状況を説明する
- カードの話題に関する自分の意見を答える
- 日常生活の身近な質問へ答える
- 問題カードを返して退室する
質問はNo.1からNo.5まであります。No.3まで答えた後は問題カードを裏返し、No.4とNo.5にはカードを見ずに答えます。

面接対策1|音読前の20秒で意味のまとまりを見る
黙読では、一語ずつ発音を確認するより、誰が何をしている文章かをつかみます。because、so、in this wayなど、後の質問の答えにつながりやすい部分にも注目しましょう。
面接対策2|Picture Aは主語と動作をセットで言う
人物ごとに、A woman is ...、A boy is ...のように主語を置き、現在進行形で動作を説明します。目に入った順に話す練習をしておくと、本番でも止まりにくくなります。
面接対策3|Picture Bは「したいこと」と「できない理由」を結ぶ
状況説明では、wants to ... but ...やcannot ... because ...の形が役立ちます。イラストを見て、「この人は何をしたいか」「何が問題か」を日本語で整理してから英語にしましょう。
面接対策4|意見には短くても理由を足す
Yes.やNo.だけで終わらず、becauseを使って理由を続けます。完璧な英文を考えて長く黙るより、短い文を一つずつ話す方が、考えを伝えやすくなります。
質問が聞き取れなかった場合、自然な流れで一度聞き返すこと自体は、英検公式でも直ちに減点の対象とはされていません。分かったふりで違う回答をするより、Could you say that again, please?などで落ち着いて確認しましょう。
10週間で進める英検準2級の勉強法
ここでは、3級までの基礎がある子どもが、10週間で準2級の全形式を一度学び、過去問演習へ進む例を紹介します。現在地や試験日によって調整してください。

1週目|公式過去問で現在地を確認する
時間を測って過去問を1回分解きます。点数だけでなく、時間切れになった場所、書けなかったライティング、聞き取れなかったリスニングのパートを記録します。
2〜3週目|語彙と文法を例文で固める
準2級用の単語帳などを使い、意味だけでなく音声と例文も確認します。間違えた語は、品詞や一緒に使う前置詞も記録しましょう。
4週目|Eメールと長文の読み方を練習する
設問を先に見て、必要な情報へ印を付けます。各段落を一言でまとめる練習をすると、長文の話の流れを追いやすくなります。
5週目|Eメール返信の型を固める
相手の2つの質問へ答え、下線部について2つ質問する流れを繰り返します。書き終えたら、4つの要素と40〜50語を満たしているか確認します。
6週目|意見英作文の型を固める
意見、理由1、理由2のメモを先に作り、50〜60語へ広げます。同じ理由を言い換えて2回書いていないかも見直しましょう。
7週目|リスニングを聞く・読む・まねる
問題を解いた後、スクリプトを見て聞き直し、音声をまねて読みます。音のつながりを口で再現すると、知っている単語を音でも認識しやすくなります。
8週目|面接を声に出して練習する
音読、内容質問、イラスト説明、意見回答を一続きで練習します。保護者が面接官役をする場合は、文法の細かな誤りをすべて止めるより、「質問に答えたか」「理由を続けたか」「声が聞こえたか」を確認しましょう。
9週目|過去問を本番時間で解く
リーディング・ライティング80分、リスニング約25分を続けて解きます。ライティング2題の時間を先に確保し、最後まで書き切れる配分を決めます。
10週目|弱点を絞り、当日の流れも確認する
新しい教材を増やさず、間違えた問題とライティングを解き直します。受験票、会場、持ち物、開始時刻も親子で確認しましょう。
従来型とS-CBTはどちらがよい?
準2級は、従来型と英検S-CBTのどちらでも受験できます。取得できる級や英検CSEスコアの扱いは同じですが、受け方が異なります。
従来型が向いていそうな子ども
- 紙の問題冊子で解く方が落ち着く
- 録音よりも、人を相手に話す方が答えやすい
- 一次試験と二次試験の2日間を確保できる
- 学校や塾で受験したい
S-CBTが向いていそうな子ども
- パソコン画面とマウスの操作に慣れている
- 対面面接より、ヘッドセットへ録音する方が話しやすい
- 学校行事や部活動に合わせて受験日を選びたい
- 4技能の試験を1日で終えたい
S-CBTのライティングは、申し込み時に筆記型とタイピング型を選べます。受験日だけで決めず、画面上で長文を読むことや、録音形式のスピーキングも事前に試しましょう。
詳しくは、英検S-CBTとは?従来型との違い・受験方法・メリットを完全解説をご覧ください。
英検準2級についてよくある質問
英検3級に合格したら、すぐ準2級を受けてもよい?3級の合格だけで自動的に準2級の準備が整ったとは限りません。まず準2級の公式過去問を1回分試し、長文、ライティング2題、リスニングを時間内に進められるか確認しましょう。負担が大きければ、3級範囲の語彙・文法や、短い英作文を固めてから再挑戦します。
ライティングはEメールと英作文のどちらを優先する?本番では両方へ解答するため、片方だけに絞らない方が安全です。最初はそれぞれの型を覚え、短時間でも必要な要素を入れられるようにします。過去問で時間が足りない場合は、問題を解く順番も試しましょう。
面接は一次試験に合格してから練習すれば間に合う?短期間で形式へ慣れることはできますが、質問を聞いて声で答える力は急には身につきません。一次試験の勉強中から、長文を音読し、身近な質問へ一〜二文で答える練習を入れておくと安心です。
準2級に合格したら、次は準2級プラスと2級のどちら?準2級プラスは、準2級から2級へ進む間の目標として作られた級です。どちらを受けるか迷ったら、両方の公式過去問を比べましょう。2級の社会的な長文や45〜55語の英文要約が大きな負担なら、準2級プラスを挟む方法があります。
まとめ|準2級は「3級の知識を使って伝える」級
英検準2級は高校中級程度が目安で、3級より長い英文と幅広い語彙に加え、Eメール、意見英作文、イラスト説明、意見を述べる面接が出題されます。
受験できるかを学年だけで決めず、次の順番で確認しましょう。
- オリジナル例題で、止まる技能を見つける
- 公式過去問を本番と同じ時間で解く
- 語彙、長文、ライティング、リスニング、面接の優先順位を決める
- 書く練習と、声に出す練習を早めに始める
準2級対策では、問題の型を覚えるだけでなく、英語で質問し、自分の考えを相手へ伝える経験も役立ちます。
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実際に、eスピ!で英語を話す経験を積みながら英検へ挑戦している受講生もいます。小学4年生で英検3級に合格し、二次面接を「楽しかった」と振り返った事例は、はじめて3ヶ月で英検3級に合格、二次面接は「楽しかった!」短期間で英語力がアップした理由とは?で紹介しています。



